ウランバートルの街

モンゴルの首都ウランバートル市はそびえたつ山々に囲まれ、中でも由緒のあるボグド山の麓を流れる清らかなトーラ川の淵にあります。

アジアでも安全な街の一つであるウランバートル市は遊牧文明から都市文明に移り変わっている人類最後の都市かもしれません。

遥か1778年に一つや二つの寺院、数十軒のゲルから成ったこの街は、今や全9区に人口160万人が住む文化、政治、商業、産業が盛んだモンゴル最大の都市となりました。

遊牧文化の根本的な遺産であるゲルが建つゲル地区と近代的な造りや建築要素を存分に織り込んだ建造物が隣り合わせに共存していることがウランバートル市の奥ゆかしさです。

市内初の区―スフバートル区に歴史的な観光地、劇場、博物館、商業施設が集中しています。最も有名なスポットとしてスフバートル広場、チンギス・ハーン銅像、ガンダン寺、チョイジン・ラマ寺院、生き仏冬季宮殿博物館などがあげられます。

四季折々の気候があり、季節ごとの楽しみがあることは間違いありません。海抜1350mの高さに位置するため、冬は寒く、夏は暑く、秋は涼しく、春は乾燥しています。季節の移り変わりや彩り、美を五感で堪能するすべての条件がこの街に整っています。

市内中心部からどの方面に出かけても30分で大草原に行けることが魅力的です。9億年前からある大陸の爽やかなそよ風を胸いっぱいに吸い込めるのは、ここに来た人のみの特権です。ちなみに、世界の屋根と言われるヒマラヤ山脈は4000万年前にできました。

ウランバートル市のどの文化施設を覗いても、民俗芸能の心に染みるエキゾチックな生演奏で愉悦に浸り、クラシック音楽、オペラやバレエ、現代モンゴルのロック、ポップの青空ライブで感性を充電できる瞬間が満ち溢れています。

モンゴル伝統料理以外に西洋風、東洋風の料理を好みによって選べる選択の余地が十分にあります。きれいな水と手つかずの大草原で放牧して大事に育てたオーガニック肉はモンゴルだけにあります。

海から何千里も離れていますが、新鮮な魚介類も味わえます。レストランであれ、一般家庭であれモンゴル人が誇るおもてなしの心、親切さ、人のために尽くす姿勢がみられることでしょう。

ウランバートル市には地下鉄以外の公共交通機関が使えます。

マークの付いた会社経営のタクシーもあるが、道端で手を挙げるや否や止まってくれるタクシーに乗るのも旅行の醍醐味だと言えます。

宿泊について心配は要りません。

伝統的なゲル宿泊施設やゲストハウスの他、ラマダ、ホリデーイン、ウェスタン、シャングリラといった国際的なチェーンホテル、バヤンゴル、ウランバートル、トゥシグなどのモンゴル企業が経営する5つ星ホテルが皆様のお越しを心待ちにしています。 地球最後の遊牧民が築いてきた都市。穏やかながら胸が躍るほどに面白いウランバートル市をぜひ一度、肌で感じてみてください。

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